寿命を縮める食品添加物を読んで

化学ジャーナリストの渡辺雄二さんが2014年7月に刊行された本です。

渡辺さんといえば「買ってはいけない」シリーズや「ヤマザキパンはなぜカビないのか」でお馴染みの作者さんです。結構センセーショナルな著作が多いけれど、今回は各化学物質について事実を淡々と書く感じかなぁと思っています。

 

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覚え書き

「自分の身を守るためには、汚染の原因となっている化学物質について知識を身につけて、自分の力でそれを排除していくしかない」(あとがきより抜粋)

現代において、食品を大量生産・流通させるためには添加物が不可欠となっています。いつでもどこでも手軽に買って食べられる生活を支えるために「添加物」のお世話になっているのです。

しかし、食べ物に含まれている天然の栄養成分と違い「化学合成物質」は人間の体内で消化吸収されない物が多く、腸内から吸収され異物として蓄積もしくは細胞にダメージを与えることもあります。

厚生労働省は、現在使用が認められている添加物に対して「安全性に問題ない」としていますが、過去どれだけの添加物が有害として使用禁止になったケースがあるかご存知でしょうか?最低限これだけは避けてほしいとされている添加物を抜粋。

免疫の働きを低下させる食品添加物

  • アセスルファムK(甘味料)
  • スクラロース(甘味料)

(糖質制限でお世話になることも多い甘味料ですね。ダメだってことは知ってたけど。゚(。pдq。)゚。エーン)

アレルギーを引き起こす食品添加物

  • 赤色102号(着色料)
  • 黄色4号(着色料)
  • 黄色5号(着色料)
  • オルトフェニルフェノール(OPP)(防カビ剤)※輸入かんきつ類
  • チアベンダゾール(TBZ)(防カビ剤)※輸入かんきつ類・バナナ

(特に防カビ剤については国内で一時禁止されたものの、輸入果物に使用したい海外からの圧力で一転認可されたいきさつのあるもので問題が多い)

ホルモンバランスを崩す食品添加物

  • ブチルヒドロキシアニソール(BHA)(酸化防止剤)
  • ジブチルヒドロキシトルエン(BHT)(酸化防止剤)
  • オルトフェニルフェノール(OPP)(防カビ剤)再掲
  • ジフェニル(防カビ剤)※輸入かんきつ類

(いわゆる環境ホルモンといわれるものと同じ。防カビ剤はこちらでも問題に)

胃腸に影響を与える食物添加物

  • カラメル色素(着色料)
  • Lグルタミン酸ナトリウム(調味料)(某 味○素など
  • 亜硝酸ナトリウム(発色剤)

(食卓でお馴染み「味の○」やハム・ソーセージのほとんどに添加されている発色剤は胃腸に悪影響を及ぼすことがすでに証明済みなんだそうです)

肝臓・腎臓に影響を与える食品添加物

  • アセスルファムK(甘味料)再掲
  • ミョウバン・アンモニウムミョウバン(膨張剤)

(甘味料再登場(泣)昔から使われているミョウバンもアルミニウム含有のため要注意)

脳腫瘍・白血病を引き起こす添加物

  • アステルパーム(甘味料)(某 カロリーゼロパルス○ートなど

(こちらも甘味料。しかも超有名どころ)

ガンを引き起こす可能性のある食品添加物

  • タール色素(着色料)
  • オルトフェニルフェノール(OPP)(防カビ剤)再々掲
  • チアベンダゾール(TBZ)(防カビ剤)再掲
  • 過酸化水素(漂白剤)
  • ブチルヒドロキシアニソール(BHA)(酸化防止剤)再掲
  • 安息香酸ナトリウム(保存料)
  • サッカリンナトリウム(甘味料)
  • 亜硝酸ナトリウム(発色剤)再掲
  • ジブチルヒドロキシトルエン(BHT)(酸化防止剤)再掲
  • ネオテーム(甘味料)
  • カラメル色素(着色料)再掲
  • 二酸化チタン(着色料)

(もう何もかも信じられないっ)

胎児に影響を与える食品添加物

  • オルトフェニルフェノール(OPP)(防カビ剤)再々々掲
  • チアベンダゾール(TBZ)(防カビ剤)再々掲
  • イマザリル(防カビ剤)※輸入かんきつ類・バナナ
  • ジフェニル(防カビ剤)再掲
  • アセスルファムK(甘味料)再々掲

(輸入かんきつ類に恨みでもあるのかと思う狙い撃ちっぷり)

神経に影響を与えるもの

添加物がADHDの子供に影響を与えている可能性を指摘。

最後に添加物に関しての基礎知識をまとめてありました。

感想

糖質制限を始めてから、微妙にお世話になる機会が増えた気がする甘味料が(乂`ェ´*)ダメ!(乂`ェ´*)ダメ!(乂`ェ´*)ダメ!でした(笑)

たぶん人類にとって「甘い」という味覚は禁断の果実なんでしょうねぇ。依存しやすいというか。それをカロリーオフで何とかごまかそうとする(もしくは血糖値に影響を与えないようにする)ことは、危険と隣り合わせなんだろうなぁ。

「糖」からの依存脱却だけでなく、「甘さ」という味覚への執着を断ち切る必要性をひしひしと感じます。

今回の記事では各章の最後にまとめてあった添加物名称だけをピックアップしましたが、どの添加物がどんな悪影響を及ぼすのかという点も詳しく書いてありますので、興味のある方にはおすすめの本です!