心療内科医で医学博士の姫野友美先生が、2011年4月に書かれた本です。
オーソモレキュラーでも有名な先生が「ビジネスマン」向けに書かれた食習慣についての本です。
栄養療法の考えについて、先日のオーソモレキューラ講演会でちょっと気になったので、講師ではない方の本を読んでみました。
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成功する人は缶コーヒーを飲まない [ 姫野友美 ]
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Contents
覚え書き
精神論を実践できてなおかつ成功することのできる人は、「燃費」の良い体を持っている。体の中の酵素の形の違いで、成功できる人とできない人がいるのだ。では、「燃費」がよくない身体を持っている人はどうすればいいか。
栄養素が足りないで「燃費」が悪いのであれば、足りない栄養素を足せばいい。努力や根性だけでは埋めることのできない差を縮めるには、食事を変えるだけでいい。
なぜ、あの社員は職場で居眠りばかりするのか
居眠りの原因の一つが低血糖症=血糖調節の異常。甘いもの(缶コーヒー)をとってもその満足感には持続性がない。血糖値のアップダウンで心と身体に悪影響を与えるだけ。精神疾患の背後にこの低血糖症が潜んでいる。
- 現代人は国民総糖質過多。
- 定型鬱は食欲低下するが、新型鬱は過食になりやすい。栄養障害が背景にある。
- 食べていても栄養不足の現代人
- 低血糖タイプ
- タンパク質不足タイプ
- ビタミンB群不足タイプ
- 亜鉛不足タイプ
トップセールスマンにはなぜ「肉食系男子」が多いのか?
草食系男子は栄養不足。男性らしさの根幹を担うのは、脳内神経伝達物質や性ホルモンの合成、分泌に必要なタンパク質にある。
チョコレートなどの甘いものを食べると幸せな気分になれるのは、血糖値が上がりインスリンが分泌され、トリプトファンが選択的に脳に取り込まれセロトニンが合成されて一瞬だけ幸せな気分になる。しかし、チョコレートにはトリプトファン自体は含まれていないので枯渇しまた甘いものがほしくなる。セロトニンを増やすには、材料となるタンパク質を摂取しなければならない。
スイーツを食べてしまった時には、食後すぐに身体を動かすとインスリン分泌前に筋肉が糖を取り込むので、低血糖を防ぐことができる。
痛風の原因はプリン体ではない。
- アルコールの飲みすぎ
- ストレスによる活性酸素の発生
- インスリンの過剰分泌が尿酸値を上げる
外食、コンビニでの食事の選び方。
デキる男は女性上司の扱いもうまい?
男性の脳は「解決脳」・女性の脳は「共感脳」という観点で女性の上司や部下に対する対応の仕方のレクチャーを書かれていました。
仕事ストレスに負けない心と身体つくり
成功を呼ぶ5つの食習慣。栄養の貯金がたまってくれば脳と身体の充実度が増す。
- タンパク質をしっかり摂る
- 脳に必要な良い脂質を摂る
- 精製された糖質を控える
- 活性酸素を消去する
- 腸内環境を整える
感想
最後にやっぱり腸でした。必要な栄養素を取り入れて、不要なもの有害なものを排除する腸粘膜。腸粘膜の形成に必要なのは、ビタミン(特にAとC)ミネラル(鉄と亜鉛)アミノ酸。でもこれがなかなかうまくいかないんだよなぁ。