血糖値測定実験【エリスリトール30g】

さて、お砂糖を各種実験して、何やら血糖値の上がり方が違いそうな結果が出てまいりましたが、詳しく何度も実験する勇気は(耐糖能異常の私には)ありません。

ざっくり砂糖水はどれも(乂`ェ´*)ダメ!ってことで括って。

では、糖質制限の大御所の某E先生お墨付きの「エリスリトール」ならいかがでしょう?ってことで実験です。毎度おなじみブドゥ党党首も実験済み

実験の条件

エリスリトールというのは血糖値を上げない天然甘味料(=糖アルコール)でございます。

甘いのになんで血糖値上げないの? 材料って何? 表示に糖質○gって書いてあるのに、どうしてカロリーはゼロなの? 「デンプンを原料とした発酵調味料です」って説明が書いてあるけど、発酵しただけでどうして血糖値が上がらなくなるのぉ?!と、いささかクエスチョンマークの乱舞ではございますが、我々庶民にはちょっと理解しがたいお話になります。

炭水化物分類
炭水化物分類

炭水化物分類の中では、上の表には書いていませんが、糖アルコールは人工甘味料などと同じく糖質に分類されます。糖アルコールとしては、「エリスリトール」の他に「キシリトール」や「マルチトール」、「ソルビトール」などがあります。

糖質なのに血糖値を上げない理由としては、「エリスリトール」は人間の体内で代謝することができないからだそうです。90%は尿として排泄され、残りの10%だけが大腸菌が分解する、ということで「直接血糖値を上昇させない甘味料」になります。

同じ糖アルコールのうち、エリスリトール以外の甘味料は代謝することができるので、1/2~1/3程度の血糖上昇が見られる点も注意したほうがいいですね。

実験で使用させていただいたのは、スーパーでも手に入るこちら。

ラカントS 30g
ラカントS 30g

糖アルコール独特のスーッとするすっきりとした甘さです。少なめのお湯で溶いていただきます。

ラカントSお湯で溶いたもの。
ラカントSお湯で溶いたもの。

ちょっと黒糖みたいな風味で美味しいですが、30gを飲むのは、やはり苦悶いたします。糖質制限始める前なら大丈夫だったのかしら…?

血糖値測定結果(mg/dl)

空腹時血糖 82 (以下空腹時との差)
30分後 77 (-5)
60分後 80 (-2)
90分後 79 (-3)
120分後 79 (-3)
180分後 82 (±0)
ラカントS30g
ラカントS30g

ブドウ糖やご飯と比べるまでもなくまるで何も飲まなかったかのような超低空飛行。

⊂二二二( ^ω^)二⊃ブーン

まとめ

糖質制限の大御所 某E部先生お墨付きの「エリスリトール」はやはり私の血糖値を上昇させませんでした。先生も自ら実験されて上がらないことを確認されているそうですので、多くの人は上がらないのではないでしょうか?

ただ、エリスリトール使用のチョコレートを食べて血糖値が急上昇したという結果もききますし、体質によるところもあるので過信は禁物です。何より、悪玉菌(特に問題視されているのは腸カンジタ)のエサにはなってしまうので、腸内フローラには良くないとも言われます。

大量に摂取すると下痢や腹痛になることもあります。実際この実験の後、私も怪しかった。(以下自粛)

血糖値という視点だけでみれば、エリスリトールは優秀な結果ですが、そもそも「甘い味」は、人間にとって嗜好品であり必須ではないと思います。

確実に危険だとわかっている人工甘味料(アスパルテーム、アセスルファムK、スクラロース、サッカリンなど)は避けるべきですが、エリスリトールも使用はほどほどにしたいと思います。

(過去の実験の再掲)