白血球分画について

さて数カ月ぶりに、2016年の夏の体調不良についての検証の続きをしたいと思います。

その前に、白血球分画で どうして交感神経の状態がわかるのか?

簡単に言っちゃうと「交感神経が活発な時に作られる好中球と、副交感神経が活発な時に作られるリンパ球のバランスで、状態を推察できる」んだそうです。え?簡単じゃない?そもそも好中球とリンパ球ってなにさ?白血球ってなんぞ?

白血球の働き

白血球は、体内に侵入するウイルスなどの外敵を撃退する免疫の働きをしています。白血球はそれぞれの役割によっていくつかの種類に分けられ、その比率はいろいろな病気などの指標になります。

例えば「好酸球」はアレルギーや寄生虫の影響で増加しますし、「好中球」の大幅な増加は細菌感染など各種の影響が考えられます。

詳しく見てみたい方は→看護rooさんhttps://www.kango-roo.com/sn/k/view/2811

この白血球の種類ごとに、どれくらいあるかを現した血液検査の項目が「白血球分画」といいます。

この白血球分画の比率は、交感神経と副交感神経どちらが優位に立っているのかを表す間接的な指標にもなります。

交感神経と副交感神経

交感神経ってよく聞くけどイマイチよくわからない?

簡単に説明する時によく言われるのは、交感神経=戦闘モード、副交感神経=休息モード、ですよね。

戦闘モードの時は(敵に襲われて逃げるために)アドレナリンなどのホルモンを活発に放出し、心身は緊張して鼓動は早くなり、血圧も上昇、代わりに胃腸機能は低下させてエネルギーを筋肉に集中させます。

休息モードの時は反対に、骨格筋を弛緩させて鼓動もゆっくりとなり、血圧は下がり、代わりに胃腸が活発に働き、内臓や末梢まで血液が流れやすくなり、体を回復させます。

よく言われるように、現代社会の環境は交感神経を刺激することが多く、そのために心身のバランスを崩す人がたくさんいます。交感神経を刺激しすぎて休むべき時にも休めないのですから当然といえば当然。

ただ、交感神経優位で体調を壊す人が多いからといって、副交感神経優位になればいいのではありません。バランスが大切なのです。だって「必要以上に副交感神経優位の状態」になった経験者としては、日常生活もままならないほどの重病人みたいな体の重さに、ほとほと困り果てちゃったんだもの。

白血球分画・私の覚え方

一般の血液検査では、白血球分画まで行なうことはないので、あまり目にする機会がありません。

大学病院などの大きな病院の検査結果には「Neu」とか「L」などと略して書かれていることもあります。さらに「Neu」=好中球をさらに分けて表示することもあり、パッと見てどれが指標となるかわかりにくい。

好中球とリンパ球のどちらが交感神経だっけ?と悩むこともしばしば(←いや、いい加減覚えろよ)ということで、検査結果からこの指標を見つけ出すために以下の覚え方をしています。

交感神経=好中球=戦闘モードなのでケガなどで体に侵入してくる細菌に対抗する好中球が増える。

副交感神経=リンパ球=休息モードなのでインフルエンザなどの病気のウイルスに対抗するリンパ球が増える。

そして白血球分画の検査結果は単位が%表示になり、その中で30%以上になる数字は基本的に好中球リンパ球だけ。その二つのうちLとかLYMPとかLが付いているほうがリンパ球で、理想は30%程度。それより多いか少ないかで、交感神経と副交感神経のバランスを判断できます。

実際いかにもストレスの多いお仕事をしているなと思う人の検査結果は、確かに好中球の数が多いです。そこを見るだけで「ストレス溜まってるでしょ?」って言ったら、どうしてわかるのって尊敬のまなざしで見られます。すみません簡単なんです。

ということで、次回私の検査結果をまとめたいと思います。