副腎疲労症候群について


あくまでも推測ではありますが、副腎皮質ホルモンの分泌がビミョーなんじゃないかなと思ってからのその後を検証する前に、副腎疲労についてまとめてみたいと思います。

副腎ってどんな臓器?

東京女子医科大学 高血圧・内分泌内科

副腎は血圧、血糖、水分・塩分量などの体内環境を常にちょうど良い一定の状態に保つためのホルモンをつくっています。これらのホルモンは生命の維持に不可欠ですが、多すぎても少なすぎてもいけません。
東京女子医科大学 高血圧・内分泌内科様のサイトより

私たちの身体は、神経系・内分泌系・免疫系がそれぞれ連係プレーで働くことでどのような環境でも一定の状態(ホメオスタシス)を保っています。ホルモンは内分泌系のメッセージ物質であり、ごく少量で効果を出すことができます。
副腎が分泌しているホルモンは、副腎皮質ホルモン(コルチゾール・アルドステロン・DHEAS)副腎髄質ホルモン(アドレナリン・ノルアドレナリン)。

副腎皮質ホルモンの働きの主なものは、糖・脂質・蛋白代謝、抗炎症・抗アレルギー作用、副腎髄質ホルモンであるアドレナリンは、 血圧上昇作用、心臓賦活作用、糖・脂質代謝 にかかわっています。

副腎疲労ってどんなもの?

この副腎皮質ホルモンの中の一つである『コルチゾール』

名前を聞いたことあるよって人がほとんどだと思うのですが、抗炎症・抗アレルギーでは最も重要な因子になっています。いわゆる『ステロイド』の成分です。血糖値や血圧をあげるほか、ストレスを与えられた時に分泌され、栄養が不足していると体が感じた時に代謝を下げてエネルギーを備蓄に回し、また脂肪をエネルギーに変換することを遅くさせたりもします。

日中の変動が大きく、朝起床前に一番多く分泌されて身体を元気に活動させ、日中少しづつ減少していき、夜間に睡眠によって回復し次の日の朝に向かって徐々に量を増やしていくというサイクルで分泌されています。ホルモンの中でも主力部署、働き盛りの有能サラリーマン集団のようなものです(多分)

でもコルチゾール君たち優秀で仕事が早いだけに、色んな身体のトラブルに対応させられてしまっているわけです(どんどん話が矮小化してきたぞ?)

「ちょ!今年はスギ花粉が多いとかで、やたら免疫部署のスギ特異的IgEが張り切ってヒスタミンやら何やら放出させて大変なことになってるから、どうにかしてくれー」とか
「よくわからないけど、また腸内環境が悪化して大腸内で炎症が発生してるみたいから抑えに入ってー」とか
「なんか血糖値が急激に下がってるから上げてー」等々。

挙句は「今度は隣の犬がうるさいって文句言いたいけど言えないって、ストレス感じてるから何とかしてー」(何とかってどうしろというのっ)「寒いー!」「暑いー!」等々、もう何かふわっとしててよくわからない事態でも『とりあえずコルチゾール君たちに出動願えば何とかしてくれる』といった状況。
早出残業何でもアリ。副腎皮質のコルチゾール君で間に合わないときは、隣の副腎髄質に持続力はないけど瞬発力で頑張ってくれるアドレナリン君たちもいるんだよー!花形部署『副腎』うぇーい!

・・・そりゃ、コルチゾール君たち疲れますよね。うん。残業続きで段々と出勤時間に間に合わなくなり、遅刻欠席が目立つようになり、その穴を埋めようと残ったコルチゾール君たちにはさらに負担がかかるようになり。でも、がんばってもがんばっても仕事は山積み。

つまりは副腎疲労ってそんな感じ!(ホントかよ?)

『副腎』という部署自体は壊れていないので病気ではないけれど、完全にオーバーワークで仕事が間に合ってない感じ。特に朝は部署内に必要な人数がそろってないから朝礼もできない状態。朝礼大事でしょ?(ちなみに管理人は朝礼が行われるような職場には在籍してませんでしたが)部署内のホウレンソウもままならない危機的状況なのに、まだまだ仕事は山積みに残ってて絶望的なコルチゾール君たち!かわいそう!

副腎疲労症候群の自己診断テスト

こちらはアドレナルファティーグ(副腎疲労症候群)の自己診断テスト
かなり詳しくチェックしないといけないので、もっと簡単に済ませたい人は
こちら小西統合医療内科 副腎疲労チェックリストもあります。

チェックしてみたら私、ほぼ完全な『副腎疲労の疲弊期』でした。実は別の検査(毛髪ミネラル検査)でも同じ結果が出たんですよね。つまり、コルチゾール君たちはもう疲れ切ってて、朝定時に出勤できないところまで追い込まれている。残ったコルチゾール君たちは段々この仕事に嫌気がさしてきたぞっ!という状態。大ピンチじゃん。

よし、じゃ副腎疲労を治すために何をすればいい?

これがまた長い道のりなんだなー。ということで、つづく!