タイトルに深い意味はありません。書いてみたかっただけです。そしてむしろバクテロイデスが代表的な腸内細菌の一部です。日和見菌と言われてますけど。
痴呆と腸内細菌の関係性
腸内細菌って、最近の健康系の話の中でも結構ホットな話題ではありますよね。
2019年1月も国立長寿医療研究センター(愛知県大府市)が、痴呆と腸内細菌の関係性について論文を発表しました。
論文リンク1 2019年1月30日に英国科学雑誌「Scientific Reports」に掲載
論文リンク2 関連論文 2019年1月31日「Hypertension Research」に掲載
http://www.ncgg.go.jp/monowasure/news/20190201.html
腸内細菌は認知症と強く関連する
腸内フローラの組成と認知症との関連について、久留米大学バイオ統計センターと協力して統計学的に分析したところ、バクテロイデスが多いタイプの割合が低く、その他の菌種が多いタイプの割合が認知症の人で高くなっていました。
物忘れ外来を受信した患者さんに認知症の検査を行って、便を採集。研究への同意を得た検便サンプルを匿名でバイオバンクに登録して統計学的に分析した結果、痴呆の人の便は日和見菌と言われていたバクテロイデスが少なくて、よくわからないその他菌が多いということが分かったそうです。その関連性は今まで使ってた認知症バイオマーカーより強いというのだから驚きです。
え?日和見菌が少ないとボケるの?
バクテロイデスってどんな菌?
そもそもバクテロイデスってどんな菌?ってことでググってみるとヤクルト中央研究所のサイトで解説してありました。
バクテロイデス・ブラジリス
https://institute.yakult.co.jp/bacteria/4267/
ヒトの口腔内から腸内までの細菌叢を構成する優勢菌のひとつであり、基本的には病原性は低いですが、体の抵抗力が弱くなったときに病気を惹き起こすこともある細菌です。
なるほど。
普段は悪さをしないけれど、血管や腹腔内などに感染した時に敗血症や腹膜炎を起こすことがあり、また薬剤耐性を持つことがあるので善玉菌とは言われてないみたい。でも近年、腸の炎症を抑制している可能性があるとの研究もあるようですし研究はまだまだこれからって感じ?
このヤクルト中央研究所の菌の図鑑でも、とりあえず病原性について書いてある菌が大勢ですよね。というかどんな菌でも増えすぎたらイカンやろ?入っちゃいけないところに感染するのはむしろ防御機能=免疫が落ちてる人間様の要因の方が大きいんじゃない?
それにしても。
国立長寿医療センターの研究員さんも、まさかあんまり注目してない「腸内の一般ピープル」たるバクテロイデスの量が最も認知症との関連性が高いとは考えずに研究し始めたよね、きっと。すでに医薬部外品として確立してる乳酸菌とかビフィズス菌とか酪酸菌が関連していたなら対処は簡単だったはずなのにー!
なんてね。
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人間の体の中の細菌たち
結局人間社会と一緒で、腸内も地味で目立たないけどコツコツ働くその他大勢扱いのまじめな菌が減って、よくわからない菌が増殖してくると、コロニーとしてのバランスが取れなくなって、思いもかけないところから崩壊が訪れるってことなのかしら。
それとも、まだわかっていないだけで、ただの日和見菌だと思われていたバクテロイデスには何か見付かっていない他のポテンシャルがあるのかしら?
どちらにしても、今後の研究に期待ですね。
もしかしたら、日本中で席巻してる除菌抗菌ブームや安易な抗生物質の処方が大問題になる時代がもうそこまでやってきているかもしれませんね!