市販薬は成分表示だけ見ればいいを読んで

腸のお勉強を始めて、どうやら自分が食べたものをきちんと消化できていないようだと気が付いた(今さらソコ?!)

詳細はともかくとして、サプリメントやお薬のお世話にならないといけないようなんだけど、成分や効能について全く理解できていないことに愕然とした。

市販薬の選び方

ドラッグストアに行くと数え切れないほどの胃腸薬。

消化を助けるお薬、胃の痛みを抑えるお薬、胃粘膜を保護する薬、健胃、鎮痙。効能はいっぱい書いてあるけど、どれが自分に必要なのかさっぱりわかんない(´・д・`)ゞ。近寄ってくる薬剤師さんだか、登録販売士さんだかわからない白衣着た店員さんから逃げるようにして帰ってきてこの本を手に取った(ごめんなさい。図書館で)

(楽天リンク)

とりあえずぼんやり覚えていた知識を整理しつつ、今回知りたかった胃腸薬を中心に覚え書き。

覚え書き

ドラッグストアにいる白衣の店員さんは

薬剤師もしくは登録販売者という資格者。

薬剤師は正規の薬学過程を履修できる6年制の薬学部、薬学科などを卒業しないと受験すらできない厚生労働大臣が認可する国家資格。すべての医薬品を販売することができる。

登録販売者は2015年から受験資格が「学歴・経験不問」になった模様(つまり私でも受験はできるってことだ。受かるかどうかはともかくとして)こちらは資格認定は都道府県知事。後述の第2、3類の医薬品だけ販売することができる。

薬の分類

お薬は要指導医薬品一般用医薬品に分けられ一般用医薬品はさらに第1類、第2類、第3類医薬品に分けられる。販売者から消費者への説明が義務付けられている要指導医薬品と第1類医薬品については薬剤師しか販売することができない。(ざっくり2類3類と下がるほど、効能も副作用も減ってくるので薬剤師でなくても販売していいですよってことかな)

また要指導医薬品以外はインターネットや郵送での販売が可能。なるほどネットでお薬が最近買えるのはこの辺の縛りの関係か。

ドラッグストアなどではやっぱり(儲かるなどの理由で)売りたい薬があって、その人にピッタリの薬がほかにあったとしてもイチオシの薬を進める店員さんがいる場合があるなど、業界の内側も暴露してあって、やっぱりなぁと思わせてくれる。

風邪の諸症状にまつわる薬

風邪の諸症状にまつわる薬では、いわゆる総合感冒薬から解熱、アレルギーの薬まで解説してくれている。

風邪薬は症状を抑えるだけで、感冒を癒すのはあくまで自分自身の免疫。諸症状は免疫を活発化させるためにでているのでむやみに薬で押えずに安静にするのが一番。

胃腸に関する薬

一番知りたかった胃腸に関するお薬

胃の不快感フローチャートはわかりやすくてよかった。胃もたれ・胸焼け・げっぷなどの私はやっぱり、胃の働きが落ちている「食べ過ぎ」で、必要な成分は【健胃】【消化】だったー!

【健胃】成分

  • トリメブチンマイレン酸塩は胃の筋肉に直接働いて、胃の蠕動運動を活発にリズミカルにしてくれる。でも今配合されているのはT胃腸薬ぐらい。
  • 生薬成分(ゲンチアナ・ケイヒ・ショウキョウなど)は香りや味などで胃液の分泌を促進してくれる。(ケイヒまたキタ─wヘ√レv~(゚∀゚)─wヘ√レv~─!!)

【消化】成分

  • ジアスターゼは炭水化物(糖質)の消化酵素。
  • リパーゼは脂もの(脂肪)の分解酵素。揚げ物などの脂っこいものを食べた後の胃もたれ、膨満感にはこちら。

あと便秘薬と下痢止め薬も記述あり。最近お世話になっているプロバイオティクスも整腸剤としてご紹介。

その他のお薬について

肩こり&腰痛などを改善する薬

皮膚・粘膜に関する薬では、目薬からアレルギーの薬、かゆみ止めまでご紹介

ビタミン&滋養強壮剤については、もう少し深くビタミンについて書いてほしかった…けど、お薬じゃないか。

乗り物酔い薬とぢの悩み・スキンケアについての説明もあり。

漢方薬について

漢方薬について、意外にも(←すみません。上からで)わかりやすく詳しく記述ありました。

漢方とは中国の伝統的な中国医学をもとに、江戸~明治時代にかけて発展した日本独自の東洋医学で、中国医学とは全く違うものになっていたっていうのは初耳。紹介されている7つの証のうち私は【気虚】か【隠虚】か【血虚】か、いづれにしろ不足しがちの【虚】のような気がする。

感想

全般にわかりやすく書いてあって、自分に必要な薬がどれかわかるようになっているので、病院に行く前に市販薬で済まそうと思っている人が読むにはとてもいい本だと思いました。

ただ、途中紹介された消炎鎮痛貼薬で、世界的有名某メーカーの商品が紹介されていなかったので、巻末で紹介されている各社のお薬についても、ある意味ちょっとデバイスがかかってるような気がしたのは、私の気のせいでしょうかー?と、辛口コメントをいれて紹介を終わりまーす。