血糖値測定実験【難消化デキストリン検証】

この実験はオリジナル条件設定。

「食物繊維が血糖値の上昇を抑える」のは本当か?を自分なりに検証してみました。

はじめに

糖質制限を始めてから「甘味」の感度が異常に上がりました。

というか、以前が糖質中毒の状態で、生物学上の「適正な味覚」を失っていたのではないかと思われる節があります。現代、日本を含む先進諸国はかなりの割合で味覚に異常を起こしていそう。(海外土産のお菓子とか、異常な甘さだと思いませんか?)

だから、この【ブドウ糖】摂取実験本当に苦痛なんですよね。

とはいえ、多糖類で実験していては、分解酵素の個人差などの条件でかなりの差が出てしまいそう。

炭水化物の分類

ちなみに、一般に糖質と言われるものにも種類というか、区分があります。

炭水化物分類
炭水化物分類
  • 炭水化物:主に植物の光合成で作られる炭素に水が結合した有機化合物。多くの生物のエネルギーとなる。
  • 食物繊維:炭水化物のうち、ヒトが消化吸収することができないもの。
  • 糖質:炭水化物のうち、ヒトが消化吸収できるもの。

「糖質制限」とは、この炭水化物の中で消化吸収できるもの=糖質の摂取を控えることをいいます。なぜなら、糖質をエネルギーとして摂取すると、血液中の「糖」の量が急上昇するからです。血糖の上昇が体に与える悪影響については他で語ってもらうことにして、さらに「糖質」の分類を見ていきます。

  • 単糖類:最も小さな単位まで分解された糖。(ブドウ糖・果糖・ガラクトース)人が消化吸収できる状態であり、摂取するとすぐに血糖値を上げる。
  • 二糖類:単糖が2つ結合した糖(ショ糖=ブドウ糖+果糖・麦芽糖=ブドウ糖+ブドウ糖・乳糖=ガラクトース+ブドウ糖・トレハロース=ブドウ糖+ブドウ糖)分解が早く吸収も早い。
  • 少糖類:単糖が2個から10個程度結合した糖(オリゴ糖)
  • 多糖類:単糖が少糖類以上の数結合したもの(でんぷん・グリコーゲン)吸収までの時間は個人差(分解酵素)によって異なるとされている。

同じ量の糖質といっても、種類によって吸収されるまでに差が出てくるわけですね。(理論的には)

さらに因んじゃうと、チョコレートなどのお菓子のパッケージに糖類ゼロとか、糖類何gとか書いてありますが、あの表示は単糖類・二糖類だけの量で、消化吸収できる残りの少糖類・多糖類は含まれていません。さらに言えば、多少血糖値を上昇させる要素のある糖アルコールや合成甘味料も含まれないです。糖類ゼロという表示はほぼ詐欺なので要注意!

なので、この実験はあえて単糖類ブドウ糖。

実験の条件

前フリ長くなっちゃいましたけど。ブドウ糖単体での血糖値と、食物繊維を一緒に取った場合の差を検証してみようかと。

この実験で使用したのはこちらの食物繊維。便秘対策として、かつてお世話になっていました。

(楽天リンク)

 

ぬるま湯に食物繊維3.5gを溶かして飲んでから、ブドウ糖30gをかじりました。

食物繊維水とブドウ糖
食物繊維水とブドウ糖

血糖測定実験結果(mg/dl)

空腹時血糖 87 (以下空腹時との差)
15分後 159 (+72)
30分後 188 (+101)
60分後 188 (+101)
90分後 159 (+72)
120分後 118 (+31)
150分後 102 (+15)
180分後 140 (+53)

一瞬効果はないかと思いきや、確実に最高点が抑えられているっ?!

デキストリン
デキストリン

(とはいえ謎の最後の上昇が怖い)

まとめ

食物繊維は、単糖類の場合ですら血糖値上昇を抑える効果があるとみていい感じですねぇ。多糖類だと、分解にかかる時間も考慮すると効果はさらに大きくなりそうです。

ということで、難消化デキストリンは、効果有でジャッジしました。

※念のため、この実験は一個人がたった一回、正確さに多少問題がある状態で行った自己測定実験の結果になりますので、参考にするにとどめておいてくださいね。