大学病院へ行く

「原因不明の体力低下」の原因を探るために、大きな病院で検査をしてもらう。

それは簡単なようで、とても慎重を期するミッション。

当時の状況で、いきなり大学病院に行って「検査してください」って言ったら、にこやかに門前払いされるか、心療内科を紹介されかねない。

正直、今の自分の体調が本当に何か数値に出るようなものなのかすら不安で、もしかしたら何の異常もなく、ただの気のせいですねと「鬱の疑い」をかけられたらイヤだな、と思っていました。

紹介状

家から一番近い基幹病院といえば、某大学病院になります。基本的に紹介状なしでは診察してくれません。どこからか紹介状を書いてもらわないといけないけれど、どこに頼むかまず悩みました。

現在通院しているのはSGLT2阻害薬を処方していただいている内科。でも週に1度も飲まないことが多い薬ですし、そういう飲み方をしていると説明するのもイロイロめんどくさい。今の状況を糖質制限を理解してくれている先生に説明するのも勇気がいるし、何より遠方なので内科に行く体力が無い。

ということで、もう一つの薬を処方してもらっている、近くの総合病院産婦人科に行きました。15年近くピルを処方してもらっていたのです。

その産婦人科では、ちょうど前回の診察の時に「ピルの種類を変えてはどうか?」と提案されていたのでした。

長らくピルの院内処方を続けていた病院でしたが、とうとう医薬分離の圧力に負けて処方箋のみ発行になったため、自費のピルではなく保険適用のピルに変えたい様子。以前なら多少でも手出しが減ることを喜んでいましたが、ピルのマイナス影響を知った今、そういう理由で種類を変えるリスクに対しての疑問もあり、保留にしていたのですが、今回そこを利用させていただくことにしました。

「これこれこのような症状で、日常生活に著しい悪影響がある。いわゆる普通の更年期症状とは違うけれど、年齢的にホルモンの影響があるのではないかと不安である。甲状腺や副腎皮質のホルモンの異常でこういった症状が出ることが多いらしいが、更年期がきっかけになっているのではないか?病院に勤めている友人からも心配されている。先生は薬を変えると言われたが、今の状態で変えるのははなはだ不安だ。この際だから変える前に大きな病院で詳しく検査してもらいたいから、友人に教えてもらった○○病院の〇本先生に紹介状を書いていただきたい。」

以上の内容を(不本意ながら)まくしたてて

「この病院でもそのホルモン検査ができる」「更年期でそのような症状は出ない」「ピルを変えることにそんなリスクはない」と嫌がる産婦人科の先生に「その程度の体調不良で大学病院でそんな検査をしていたらいくら医療費があっても足りない。無駄だ!」とまで言わせて、何とか紹介状を勝ち取ったのでした。(最終的にはめんどくさい患者だから回しちゃえという空気を感じた。もちろんわざとそう思わせた)

医療費の無駄・・・といわれて、正直自分でもそうかもしれないなーと思いましたけどね。トホホ( ;´д`)ノ|柱|

大学病院へ

紹介状をもらうまでに、気力と時間を浪費してしまいましたが、これからが本番です。

ピルを飲んでいることは、もちろん紹介元の産婦人科からの手紙に書いてあるので、問診にも記入しました。問題のSGLT2阻害薬については、診察前10日間以上飲んでいなかったので常用している薬には当たらないと(勝手に)省略。ごめんなさい、ごめんなさい。

lowT3症候群の疑いがあるとして、最も原因となるであろう「糖質制限」については、きちんと説明しました。(紹介元の産婦人科では間違いなく批判されるであろうと思われるので伝えていなかった)

大学病院の先生は、糖質制限についての知識もあり、完全否定はなさっていませんでしたが、一番に聞かれたのは「一日の糖質はどれくらいですか?」でした。

「一日50~60gです。」と正直に答えると、「それは少なすぎますね。全く主食を食べていないんですよね?ヘモグロビンA1cはいくつですか?」「去年の夏の住民健診で5.8%です。75g経口ブドウ糖負荷試験では、2時間後の血糖が212でした。空腹時血糖は70位なのに、自己血糖測定をすると、簡単に200を超えるのが怖くて、基本的に主食は食べていません。血糖値が140程度に収まる糖質が一食20g~30g。朝食はコーヒーだけなので、一日二食でそのくらいになります。」

糖質がそれくらいだとカロリーが足りないとかなんとか、ざっと説明を受け、とりあえずヘモグロビンA1cの値も含めて可能性のあるホルモン全般の血液検査をしてみましょうと言われて、何とかミッション終了。採血を終え、結果を待つことになりました。

血液検査の結果

さすが、建て替えたばかりの綺麗な大学病院ということもあり、いくつかの外注検査以外は2時間ほどの待ち時間で結果が出ました。

九大病院内分泌科ホルモン検査(1)
九大病院内分泌科ホルモン検査(2)

何も異常がなかったらどうしよう。そう思っていただけに『lowT3が出ていてよかった。』と、思いました。(良くないけど)

とりあえずこの日は、「確かにlowT3症候群と思わしき数値が出ているので、くれぐれも糖質制限をやり過ぎないように」とのお達しをいただき、外注分の検査の数字が出る2週間後の予約を入れて帰ってきたのでした。

詳しい結果は次回。(続くんかーい!)