ホルモン検査の結果から

大学病院で受けた検査は無事「甲状腺ホルモンの異常」が出ました。(ノ≧∀)ノわぁ~い♪

喜んでる場合じゃないんですけど。(異常がなかった場合の心配ばかりしてたので)

さて、今回の結果で明らかな異常値は3ヵ所。推測だけど、ちょっとおかしい数値が1ヵ所。

甲状腺の異常

まずは、最初に疑っていた甲状腺ホルモンの値にはL・Hのマークが表示されています。

検査項目 結果 単位 基準値
TSH 4.30 H (μIU/mL) 0.27~4.20
F-T3 2.12 L (pg/mL) 2.20~4.40
F-T4 1.15 (ng/dL) 1.00~1.80

この結果を見て、先生は「このくらいの異常値で、lowT3症候群として貴方が言われているほどの症状がでることはあまりない」と「lowT3症候群以外に橋本病の疑いもある」の2点を指摘しました。

『橋本病』は同じ甲状腺ホルモンの「病気」で、「一時的な異常」であるlowT3症候群とは違い、甲状腺組織を自分の免疫が攻撃することにより継続的に甲状腺機能が低下する状態です。元気の源ともいえるF-T3が低くなるので、どちらも同じような症状が出ます。

(当日は動転していて、追加検査は必要ありませんと言ってしまいましたが、今後のこともあるので、2週間後に再予約を入れて(外注分の)検査結果を聞きに行ったときに、追加検査をしてもらうことにしました。)

実は最初に気にしていた身体のだるさは、大学病院の診察を待つ20日ほどの間にピークを越えた感じで、それまでより楽になっていたので、この数値は最悪期を抜けた後の回復しかけているものではないかと思いました。その後数回にわたり検査をして、かなり体感と数値は相関していることがわかってきました。

白血球分画の異常

次に目についたのは、「機器分類」と書かれた見慣れない項目。%NEUTと%EOSという項目にL・Hのマークがついています。

これは「白血球分画(血液像)」の検査で、白血球の種類別の割合を百分率(%)で表したもので、重要な5種類(好中球、リンパ球、単球、好酸球、好塩基球)の割合が変化することで、病気を推測することができるそうです。

%NEUT=「好中球」急性の炎症や感染症に一番に反応する白血球で、減少するのは白血病や敗血症などの疑い。(でも、他の項目からこれには当たらない)

%EOS=「好酸球」アレルギー疾患や寄生虫で増加。

どちらも、わずかな異常値なので、先生からは特に指摘がありませんでした。

ただオーソモレキュラー的な考えでこの白血球分画を見ると、好中球が低下し、相対的にリンパ球が増加するのは、副交感神経が優位に立っていると考えられるのだそうです。

交感神経が優位に立つことは、ストレスが多いとか、体が休まらないとか、悪く言われることが多いのですが、副交感神経が優位すぎることもまた慢性的な下痢・体のだるさ/疲労感/疲れやすい・アレルギー・低体温・血圧の低下・やる気の低下・肩こり・頭痛・めまい・耳鳴り・日中の眠気・集中力散漫などの症状が出ることがわかっています。

(ていうか、私の主訴と丸かぶりっていう)

女性ホルモンの値

L・Hのマークはついていませんが、コメント欄に未満と書かれていたのが、エストラジオール。エストロゲンと言った方が耳馴染みがありますね。この値は、閉経後の数字でした。対をなすプロゲステロンも閉経後の数字。

ピルを飲んでいたので毎月月経は来ていたのですが、女性ホルモンの分泌量から言えば更年期突入していました。┐(´д`)┌ヤレヤレ 卵胞刺激ホルモン(FSH)と黄体形成ホルモン(LH)の値も更年期(それもおそらく終盤)の値。

初回の検査の時には、まだピルを飲んでいる状態だったので「検査しても意味が無い」というのを無理にしていただいたのですが、どうやら私の飲んでいた人口のエストロゲンとプロゲステロンは検査の数字に反映されていないようで、休薬期間にあたる次回の診察で、もう一度検査することにしました。(そしてやっぱり閉経後の数字が出ました)

普通の更年期特有の症状は、卵巣の機能が衰えることでエストロゲン(エストラジオール)の分泌量が減り、それに対抗するために卵胞刺激ホルモン(FSH)が増えることで、体全体のホルモンバランスが崩れることからおこるのです。

その卵胞刺激ホルモンが閉経期の高い値ということは、ピル飲んでいるから気が付かないまま卵巣の機能は低下して、更年期が終わりかけていたってことになっちゃってるんです。カ¨━━━━( ゚Д゚; )━━━━ン

(この検査をしないまま、言われた通りにピルの種類を変えて飲んでたら、必要もないのに、体に良くない人口ホルモンをとり続けていたかもしれない)

副腎皮質ホルモンの値

ここから先は、推測にすぎないのですが、私の今回の不調で一番つらかったのが「朝起きられない」ということでした。無理して起きても、頭に血が上らないような感じでふらふらするというより、ぐらんぐらんして全く役に立たずに二度寝しなおして、昼頃覚醒するというありさま。

副腎疲労の典型的な症状なのですが、副腎皮質ホルモン自体の分泌はされているので病気ではありません。

正確には違うのでしょうが、ざっくりいうと。

「やる気・元気ホルモン」のうち、ごくごく短時間作用するホルモンが「アドレナリン」長時間作用するホルモンが「甲状腺ホルモンF-T3」その中間の時間作用するホルモンが「コルチゾール」。

  1. 身体のエネルギー量の低下を感知したため、まずF-T3の量が減り、なんとなくだるく疲れが抜けない状態になってしまった。
  2. だるさはあるものの、ホルモンに異常が起こっているとは知らず日常生活をおくるために、コルチゾールを分泌してがんばった。
  3. 貧血の症状と勘違いして鉄サプリを追加→腸カンジダの悪化
  4. カンジダ繁殖から腸内環境の変化(リーキーガット悪化?)
  5. 腸内の炎症を抑えるためさらにコルチゾール追加→とうとう副腎が疲弊。
  6. 副腎皮質ホルモンが朝の必要な時間に分泌されず「朝起きられないのに昼過ぎたら覚醒」

という流れで症状が悪化していったと考えると、ぴったりおさまる感じ。

そこで、初診時に測ってもらった値を確認するとコルチゾールは15.2μg/dl。正常範囲内でやや多めの値。前日から朝間に合うように起きれるかドキドキしながら寝たのですが、むしろ普段よりスッキリ起きることができて驚くほどの目覚めだったのですが、緊急時に合わせて副腎がコルチゾールをひねり出したと思うと納得の数値。コルチゾールはもともと日内の変動幅が大きいので、参考にはならないのですが、そう的外れな推察ではない気がします。

人間の身体って、この微量なホルモンを数種類組み合わせることで、あらゆる状況に対応できるようにできているんだなと、調べながら感心しました。

まとめ

今回の体調不良のもともとのきっかけは、おそらくlowT3症候群。

なぜ急に発症したのかも、なんとなく想像がつきました。春に自家中毒に似た症状をおこし、急激な高ケトン状態になることをおそれ、一度に摂る脂質の摂取量を減らしました。でも、糖質制限は続けていたので、適量(1.0ミリモル程度)のケトン体が生成されていました。

適量のケトン体が安定して作られている状態だと、空腹感をあまり感じないのです。それをいいことに、食べる量は減っていました。

脂質を減らした上に、食べる総量が減ったらそりゃエネルギー足りないって体が思っても仕方がないですよね。F-T3が減り身体は節約モードに切り替わっていることに気が付かないうちに副腎に負担をかけて、あとは負のスパイラル。

今回血糖値が上がらない程度の少量のお菓子と、鉄サプリが加わったことで、カンジダが悪化してしまったのも大きかったようです。(血糖値が上がらない程度の量でも、精製糖質の塊であるお菓子は危険。エリスリトールでもカンジダは悪化します。今回思い知りました)