遺伝子を調べて選ぶサプリメントを読んで

日本サプリメント学会理事長(そんなんあるんだ!)で小山嵩夫クリニックの医院長先生でもいらっしゃる小山嵩夫さんが2013年に書かれた本です。

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小山氏はもともと産婦人科医でいらっしゃるようで、この本のターゲットも30~40代を中心とした女性中心にされているようです。

つまり、メインターゲットは私。

ということで、いつも通り気になった要点だけを覚え書きしまーす。

覚え書き

DNAって何?

人間のDNA解析が終了した今世紀。遺伝子検査はいまや特別な人の特別な病気を調べるだけの特別な検査ではなくなりました。遺伝子検査やその他の検査で自分に必要な栄養素を調べそれを補うことで、より上質な健康を手に入れましょう。

私たちが持っているDNAは、人間同士の場合は99.9%が共通で、わずか0.1%が異なる個性と呼ばれるものです。(ヒトとチンパンジーとの違いですら2%)

このDNAに格納されている遺伝子情報のうち、日常的に使われているのはわずか2%だけ。遺伝子はあくまでも「情報」に過ぎないので、そのままでは何の作用ももたらしません。実際に作用をもたらすのは、遺伝子が作り出すたんぱく質であり「遺伝子のスイッチがオンになる」というのは、作られたたんぱく質が有効利用されることです。遺伝子のスイッチは食事や運動、環境で変化します。遺伝子そのものは一生変わらないのです。

一生変わらないからこそ、若い時に検査して予防的生活をする価値がある。

小山嵩夫クリニックで行う検査(全部ではなく必要に応じて)

  • 問診
  • 体組成測定(インボディ)
  • 遺伝子検査(採血)
  • 毛髪ミネラル検査(毛の根元から0.2g採取必須ミネラル12種・有害ミネラル6種)
  • 簡略更年期指数(SMI)
  • 加齢マーカー検査(IGF-1.DHEAS)
  • 抗酸化力(BAP)
  • 各種アレルゲン検査
  • 各種ホルモン検査
  • 血液検査(肝機能・腎機能・膵機能・貧血コレステロール値など)

このうち加齢マーカーのDHEAS(マザーホルモンと呼ばれる)とIGF-1は、特に健康で長生きしている人が比較的高値を維持していることが知られている。食生活の改善でIGF-1を増やすことができるので、若くいるための指標となります。

クリニックのサプリメント

市販のサプリとクリニックのサプリは食品という点では同じですが、高純度・高品質という大きな差があります。必要量をそれぞれに合わせて処方してもらえる点で大きな効果の差がでてくるでしょう。(小山嵩夫クリニックで、一度に処方するサプリは多くても5種類1カ月当たり2万円ほど。3カ月に一度程度での定期検査でその都度見直しを行っている)

エストロゲンの減少

「女性は強い」と言われる本当の要因は女性ホルモン・エストロゲンによるもの。エストロゲンには悪玉コレステロールを抑えたり、血管壁を保護したりする働きがあるため動脈硬化になりにくい。更年期以降にエストロゲンが減少するため動脈硬化のリスクが急上昇するので、注意が必要。

感想

具体的に、世代別に標準ホルモン数値などを具体的に示してあったり、実際にサプリメントを処方してもらった患者さんの例があったりして参考になる本でした。

ただ、ちょっと一般書籍としては自らのクリニックやサプリメントのみを宣伝してしまっている傾向がみられる気がして、お金を出して本買ってそのままクリニックへGO!になっちゃいそうでモヤモヤしてしまいました。

ちなみに最近私が受けたホルモン検査の中でDHEA-sの検査をしましたが、この本の数値によると50代の数値になってました。カ¨━━━━( ゚Д゚; )━━━━ン