昨年の夏、例年通りというか、それなりにひどい夏バテを起こしたけれど、調べてみたらいくつかのホルモン異常が見つかった話の続き。
まずは、甲状腺の異常から経過報告。
甲状腺とは喉にある蝶々の形の小さな器官。でも、身体にとってとても重要なホルモンを作っています。
初回および2週間後の検査結果
検査項目 | 8/5 | 8/19 | 単位 | 基準値 | ||
TSH | 4.30 | H | 3.24 | (μIU/mL) | 0.27~4.20 | |
F-T3 | 2.12 | L | 2.56 | (pg/mL) | 2.20~4.40 | |
F-T4 | 1.15 | (ng/dL) | 1.00~1.80 |
初回lowT3症候群の疑いを指摘された項目は、2週間自分で血糖値を計測しながら許せる限りの糖質も取り入れて、なるべく『エネルギーが不足していると身体が判断しないように』気を付けただけで、基準値内に収まるほど改善しました。
実際、体感でも違いが分かるほど改善しました。
(とはいえ栄養療法的には、まだまだ理想からは程遠い数字)
抗体の検査
更に『橋本病(自己免疫疾患)』かどうかの診断のため、2種類の抗体を検査。
検査項目 | 結果 | 基準値 |
抗TG抗体 | 14.2 | 30.0未満 |
抗TPO抗体 | 5.0 | 30.0未満 |
どちらも基準値よりも少なく、『自分の免疫細胞が自分の甲状腺を敵と判断して抗体を作って攻撃するために甲状腺の機能が低下している』わけではないと思われました。(その他の種類の抗体検査もありますが、食事で改善したことから自己免疫による甲状腺機能の低下ではないと判断されました)
甲状腺エコー検査
更に2週間後、念のためエコー検査も行いました。
すると悪性ではないものの、6ミリほどの結節と数個の嚢胞が発見されたことから、悪性のおそれは少ないものの一年に一度程度の検診を受けることを勧められました。
甲状腺疾患で受診している複数の友人からのアドバイスで、近くの内科ではなく、県内でも有数の甲状腺専門クリニックを受診することにしました。
専門病院に行くほどの病状ではないと言われたものの、一時的な機能低下があり、その後も低めの数値で推移していることに加え、信頼できる内分泌に精通した内科が近くになかったためです。
その後の甲状腺ホルモン検査の結果
以降の甲状腺ホルモンの検査結果をまとめます。
検査項目 | 8/5 | 8/19 | 9/29 | 1/27 | 基準値 | ||||
TSH | 4.30 | H | 3.24 | 5.34 | H | 3.94 | 0.27~4.20 | ||
F-T3 | 2.12 | L | 2.56 | 2.50 | 2.20~4.40 | ||||
F-T4 | 1.15 | 1.26 | 1.00~1.80 | ||||||
抗TG抗体 | 14.2 | 10以下 | 30以下 | ||||||
抗TPO抗体 | 5.0 | 12.9 | 30以下 |
9月29日はかかりつけの内科(SGLT2阻害薬をもらっている内科・甲状腺専門クリニックより遠いw)1月27日は大学病院で紹介状をもらっての甲状腺専門クリニックにての検査。
甲状腺専門クリニックで改めてエコー検査を受けた結果、やはり悪性の可能性は低い5×5×10ミリの大きさの結節と数個の嚢胞を確認。一年に一度検診することになりました。
F-T3の異常は初回の検査だけだったものの、TSHが約2か月後にも高い数字になっています。(基準値内とはいえ、栄養療法的には他検査の時の数字も高め=甲状腺の機能が低い)
9月29日の検査の前にも、全身の倦怠感を感じていたこともあり、どうやら油断するとF-T3が下がりがちである可能性がありそうです。F-T3が低下するため脳下垂体からの甲状腺刺激ホルモンTSHが高くなる感じ。
今回の検査結果から
今回大学病院で無理を言って検査してもらった結果、私が今まで『ただのひどい夏バテや、疲れがたまった状態』だと思っていたのは、ちゃんと血液検査結果に表れるホルモンの異常(病気ではない)であることがわかりました。
ああ、私が怠け者だから動けないわけではなかったんだな、と。(実は本気で自分はどうしようもないナマケモノなんだと思っていた)
数回の検査の結果、長期に作用する元気ホルモン『F-T3が低下したであろう状態』がどんなものか推察できるようになったので、今までより前向きに対処することができるようになりました。
ちゃんと検査するって大事だなぁ。
でも、医療費支払額は痛いです。ここまで悪化する前に、もっとはやく栄養についての知識を知っていれば…と思いました。